「ふあー、ねむっ」

アリスは、欠伸をした。

ユーズフォルも、砂時計の目覚ましに、安眠を邪魔され、欠伸している。

時刻は7:40

「うーん、眠い眠い。
寝ないと、気分悪くなる、てことでアリスと寝よう、ユーズフォル」

「うん、寝よう」

スー.......

ユーズフォルは、早速寝息を立て始めた。

「起きてください、ユーズフォル・ウーティノン」  
だが、とある声に邪魔される。

「トア・ペリーラ!」

アリスは大声で叫んだ。

「もう10分しかありません。早く着替えなさい。ローブは近くに置いておきます」

ハキハキ言うと、サッサッと立ち去る。

2度も睡眠を邪魔され、仕方なくアリスは起きて、シャツ、セーター、ネクタイ、スカート、レギンスを着て、ローブを羽織った。

『ユーズフォル、起きて。トアが怒るよ。それに、もうすぐ朝ごはんだよ」

朝ごはんという声に、ユーズフォルの耳はピクン、と動いた。

「仕方ないなぁ、起きるよ」

と、嬉しそうにムクリ、と起き上がる。

マーリンは、もうさっさと行ってしまったようだ。

最近、生徒会長のマーリンは忙しくて、あまりアリスと会っていなかった。

そのため、ユーズフォルと何かと一緒にいた。