‡詩集‡ひとりしずかに悲しみを



この静けさはどこからくるの。

幸せは掴むものではなくて

感じるものだと云うけれど

雲をも攫めそうな至近距離

吹き抜ける風は雑念をさらって

無心にさせる

わたしはここにいる。

確かに存在している。

標高うん千メートルのここから

今、人類として。