この2年間
あたしはどれほど店長に迷惑かけてきたんだろう。

どれほど苦しめたんだろう。

どれほど辛い思いをさせたんだろう。




それでもどんな時もあたしを一番に応援してくれてた。


もっと早く謝らなきゃいけなかったのに。






こうなること分かってて翔のこと止めてくれてたんだ。
あたしがボロボロになること分かってて。




全部裏切った。
あたしのための言葉を全部。






「ごめんね、ごめんね…」

「謝るなよ。
もうやめろよ。
もう翔のこと待つのもやめろよ。」


あたしはただただ泣くことしかできない。


「仕事も辞めて、俺のとこにいろよ。」




…ずるい。

翔に言って欲しかった言葉を

店長は全部くれる。






ずるい。ずるいずるいずるい。




「もう美華がボロボロになってく姿見たくないんだよ」