ずっと、店長のために頑張っていればこんな思いしなくてすんだのに。

きっと今もあたしは不動の一位で

あの街で輝けてたはずなのに。






あたしの目に涙が浮かぶ。





「ごめんね…ごめん、ごめんなさい」



堪え切れなくなって
泣きながら店長に抱きついた。


優しく抱きしめる店長。



翔より細い指が、
あたしの長い髪に絡まる。



翔よりも少し狭い背中に回した腕に力を入れる。