「やったやつが誰なのか知らないけど、あたしのこと気にくわないんでしょ。
風紀って書かれてたし、昨日の今日だし、きっと昨日の店長とのやりとり聞かれてたんだよ」


あたしはキッチンに誰もいないのを確認してタバコに火をつけた。

「でも美華…」

「マナミありがとね。
マナミがいろいろ協力してくれたのに、こんなに休んでたら今月もうだめかも」

「美華らしくない、そんな弱音はかないでよ!」



犯人が誰かなんて心底どうでもよかった。


誰があたしを恨んでてもおかしくない。



「とりあえず今日は帰って明日出直すよ。」