ねぇ、翔


あの頃のあたし、
何が正しくて何が間違ってるのかも分からずに

初めて知ってしまったこの感情のままにいた。




あたしはあんたを手離すことが怖かった。


あたしが一人になることも
あんたを一人にすることも怖かった。



あんたを一人にしたら
消えてしまいそうで。







もしできるのなら
光一つ映らないあんたの瞳に
あたしが照らしたかったんだ。