「えーーーーーーー!!!!」




いつもの居酒屋。

一部始終を話すとマナミは驚きの声を店内に響かせた。




「で!?美華の返事は!?!?」

「無理に決まってんじゃん。
そんな堂々と風紀できないわ」

「何それーつまんない!」



マナミは完全に面白がってた。



「店長にね、言った。
翔のこと好きって。」


マナミは目を丸くして固まった。

「なにその顔」

「え、いや、美華の口から人を好きという言葉が出るなんて…」


あたしは恥ずかしくなった。


「だよね。
自分でもびっくりしてる。
でも自分の気持ちに気付いちゃった」

「むしろ気づくの遅いよ。
あんた翔と出会った日から惚れてたくせに」

「へ!?それはないないないない」

「自分でわかってないだけ。
美華が初めて翔のこと話した時からあたしは分かってたけどねー♩」



あたしって意外と分かりやすいのかな。



「でもあたしなんか嬉しい。
美華、このまま一生誰のことも好きにならなかったらどうしようって思ってたし(笑)」


「あたしはなんか変な感じしてるよ。
マナミが前に、近くにいれるだけでいいって言ってたの意味わかんなかったけど、
今はすごく分かる気がするよ」


「やっと分かり合えたぁ(笑)
美華と恋話する日がくるなんてー」


そう言ってマナミは泣くフリをした。

「なんだ…てっきりマナミも翔のこと止めるって思ってた」

「まあ、できたら翔よりは店長とのこと応援したいけどさー。
でもさ、美華が翔のこと話してる時って、なんか幸せそうなんだもん」