first love

あたしはソファーに寝転ぶ翔の上に乗って唇に触れた。


「もっと」

すると翔はあたしを抱きしめた。

「どうして、行かないでなんて言うの?」

「美華ちゃんが他の男といるの想像したら嫌になっちゃった」

翔は簡単にそんなこと言うよね。

あたしはその言葉一つでも本気で受け止めちゃうし、
嬉しいし、
でもムカつくし、

いろんな感情が入り混じる。


「それがあたしの仕事だよ」

「うん、応援しなきゃいけないのに、ごめんな」

「思ってもないこと言わなくていいよ」


可愛くないあたし。

あたしは翔から離れた。