「生きてたーーー!!!!!」


あたしが玄関のドアを開けるなりマナミはそう言ってあたしを抱きしめた。

「どうしたの?」

「どうしたの?じゃないよ!
電話もメールも繋がらないんだもん!
死んだかと思った!」


マナミはそう言ってそそくさと家に上がってく。


「あんたさ、出勤しないのはいいけどせめてあたしには連絡の一つくらい…え?」



「どうも」


固まるマナミ。

その先には翔。


「あ、そういうこと。
はいはいはいはい。

どーも、初めましてー、美華の友達のマナミでーす」

「俺は「知ってる知ってる!あんたのことはよーーーく知ってるから自己紹介とかいらないから!」


マナミはそう言ってソファーにどかっと座った。


マナミの勢いに、翔も驚いて固まってた。

あたしはその光景を見て、なんだかおもしろくて笑ってしまった。


「何笑ってんの美華。
あんた、元気かよ」

「だってマナミ、やばい(笑)
翔、びっくりしてんじゃん」


すると、翔もふっと笑った。


「よかった、美華やっと笑った」

「…へ」

「お前俺といる時、全然笑わないの。
俺、嫌われちゃったかと思ったよ」


翔はそう言って冷蔵庫からビールを出して、マナミに注いだ。