だけど、どうしても仕事には行きたくなくてずっと休んでいた。

店からの連絡すら嫌になって、ケータイの電源も切っている。




翔は、何も聞いてこない。

あたしが聞かれたくないことわかってて聞いてこないんだろうけど、
それはそれで辛かった。




あたし、今月売り上げどれだけだったかな。

もう順位も下がっちゃってるよね。



今月、No.1とれなかったら

他の女と一緒だって言われちゃう?
そしてその子達のように、あたしを捨てるの?






「美華」

そんなことを考えながらタバコを吸うあたしに、翔が話しかけた。

「なってるよ」

「え?」

「インターホン。
俺、出ていいの?」



「え、あたし出る。」




インターホンの音さえ気づかないくらい感がてたのか、あたしは。


自分に呆れる。





玄関にいたのは、マナミだった。