「なんでお前が暗くなってるんだよ」

「だって……」

「お前は頑張れよ。
俺が好きなのは、No. 1の神崎美華なんだから」




No. 1の神崎美華。



言えなかった。
あたしも今月ダメそうだよ。


だけど、No. 1じゃなくなったら
翔にとって価値がなくなる。

No. 1じゃなくなったら
他の女と同じになってしまう。


No. 1じゃなくなったら
あたしを捨てるんでしょ。




あたしは、1人にはなりたくない。


生まれた時から、ずっと1人で生きてきたから。

その寂しさを誰よりも知ってる。