「心配しなくても、あたしはあんたを好きになることはないよ」




あたしは翔の腕をふりほどいた。




「恋愛なんて、なんのメリットも生まれない」





金にも地位にも繋がらない。

時間の無駄。







翔があたしにちかづいてきたのは、


あたしと似てるから。



恋愛しないのも、
No. 1のためならなんだってするのも、

見えてる世界が真っ暗なのも。







でも翔は気付いてないね。


一つだけあたしたちが違うところがある。





あたしはあんたみたいに

綺麗には笑えない。


あんたが見てきた幸せを

きっとあたしは感じたことない。






あたしには、
あんたが眩しすぎる。