first love









時間が止まったみたいだった。








声が出なかった。




ただ、涙だけがあふれた。











「また泣くのかよ(笑)」




あたしは翔の背中に顔を埋めた。




夢なのか、現実なのかもわからない。



あたしはなにも言えないままひたすら泣いて、
翔は返事を求めるわけでもなくそんなあたしを笑いながら歩いた。


タクシー乗り場に着いて、そこからタクシーでホテルへ向かった。

車内でもあたしは全然現実味がわかなかった。






…プロポーズ…なんだよね?












タクシーのラジオから、宇多田ヒカルのfirst loveが流れてた。




翔は口ずさむ。



「美華が家でよく歌ってるから覚えちゃったよ」








「You are always gonna be my love」

…あなたはいつまでも私の大切な人





「I'll rember to love you taught me how」



…あなたが教えてくれた愛を忘れない





「You are always gonna be the one」

あなたはいつまでもわたしの運命の人




「You will always be inside my heart」


あなたはいつまでもわたしの心の中にいる




「I hope that I have a place in your heart too」


…わたしもあなたの心の中にいられたらいいのに



「Now and forever you are still the one」


今も、これからもずっとあなたはわたしの運命の人













ずっと、ずっと…
こんな日を夢見てた。



運命なんて信じてなかったけど

今なら信じられそうだよ。






1年前の今日、歌舞伎町で出会ったのは
偶然じゃなかったのかもしれない。




ずっとひとりぼっちだったあたしへの
神様からのプレゼントだったのかもしれない。