first love

「へ!?!?」


持ってるナイフとフォークを落としそうになった。



「だから今月末のラストとバースデーを一緒にやらせてもらうことになった!」





あたしは驚きでなんの言葉も出ない。






「では!ここで問題!
俺はなぜホストを辞めることにしたのでしょう!!」




それでもふざけてる翔。

「もうー。真剣にびっくりしてるのに…」


「1、自分の店を出せることになったから」


あたしは呆れる顔を上げた。



「2、もう美華ちゃんを不安にさせたくないから」



涙が溢れそうになるのを必死にこらえた。




「3、美華ちゃんのこと本気で好きなこと分かってもらいたいから」






だめだ。


涙がこぼれた。






「 ………全部…」







「ピンポーーーン!
って、泣くなよ。
うれしくないの?」


あたしは首を振った。


嬉しいに決まってる。



「北海道に着いて早々重大報告しないでよ…」




翔は笑って「ごめんごめん」と謝った。






それからしばらく、食事しながら翔の新しい店の話を聞いた。




都内でバーをすることになったらしい。
従業員も集まり、店ももうすぐできるらしい。




あたしは何も知らなかった。
あたしの知らないうちにこんなことになってるなんて。