「美華、もう寝よう」
翔がそう言ってベッドから手招きした。
あたしは、左手にしてるブレスをとった。
「それ、毎日してくれてるよね」
「うん、お気に入り」
「美華、俺のこと好き?」
「うん、好き。
どうして?」
「ううん、好きって言われると安心する。」
翔はそう言ってあたしを抱きしめた。
「今日ピル切らしちゃったからできないよ。」
「うん。
ただこうしてたいだけ。」
甘えん坊の翔。
こういうとこ、可愛くって好き。
「美華、もうあれからしてないよね?」
その意味がわかった。
…リストカット。
「うん。」
「これからももう一生やめてよ」
「うん。」
「約束。」
翔は、何かとあたしと約束したがる。
口約束なんて、
あってないようなものなのにね。
