「マイのこと……知ってたんだ……」







言わなきゃよかったと、すぐに後悔した。

けどもう遅い。








あんたの、そんな悲しそうな顔見たかったんじゃない。







「……翔は……何も変わってないんだね……」







あたしはそう言ってベランダに出た。




タバコも、今は美味しくない。








普通にしたいのに、
あたしは翔のそばにいれればそれでいいのに、


どうしてこんなに感情的になってしまうんだろう。
翔を傷つけてしまうんだろう。