「池田と、マイさん?
は?
冗談でしょ?」

「本当です」

「あんた昨日風紀はできないみたいなこと言ってたくせに……
しかもマイさんって……」



「言いたいことはわかってる」

「うん、まじで似合わない。
あんたみたいなバカとマイさんなんて」



あたしはそう言って笑ったけど、
マナミのことがひっかかった。





「そのことマナミ知ってるの?」


「知らない、誰も」





マナミは知るべきなのか
何も知らない方が幸せなのか、
あたしにはわからない。


「いつから?」

「1年半くらい前かな」



きっと池田もわからなくて、ここまできちゃったんだろう。



「そっか、だからマイさんあんなに辞めたがってたんだ……
池田と風紀でいたくなかったんだね」

「それは、俺は全然カンケーないと思う……」


「え?」


「マイが辞めたがってたのは俺と付き合う前からだよ」