「っはぁ……はぁ………」
翔の手が離れ、
あたしは思いっきり空気を体に入れた。
鳥肌がたった。
あたしの首を絞めてる時の翔の目は真っ暗で何も映ってなかったから。
本当に殺されるような気さえしてた。
翔はあたしを抱きしめた。
「苦しかった?」
「…うん、死ぬかと思った」
「俺のこと、怖い?」
あたしは首を振った。
「好きだよ、翔のこと」
そう言うと翔は寂しそうに微笑んだ。
どうして、
どれほど愛を伝えても翔は寂しそうなんだろう。
幸せそうには見えないんだ。
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