first love

「明日、また来るね」






1から始めよう。

2年間を明日からまたやり直そう。




また悩んだ時もうまくいった時も
すべてを店長と分かち合おう。







あたしが輝ける場所はここしかないことくらい、分かってたのに。





翔の帰りを待つだけの女になんてなりたくない。



耐えられないよ、翔のいない時間を一人で過ごすことなんて。








店を出る時、視界に入ったマイさん。


あたしは軽く頭を下げた。

マイさんは手のひらをヒラヒラ振って微笑んだ。



あの看板と同じ笑顔。












負けない。

あの場所を奪い返すから。






翔の隣は、あたしだけでいい。