first love

店長の優しさに触れれば触れるほど


あの日の罪悪感が押し寄せてくる。

自分を責めずにはいられない。







あたしはなんてことをしてしまったんだろう。






あたしを一度も傷つけたことのなかった人。



初めてここへ来た時から、夢を一緒に追いかけた。

仕事で凹んだ時も、初めてNo. 1になった日も、どんな時もそばにいた。


うまくいかなかった時は、店で朝まで慰めてくれた。

「頑張ったな」ってその言葉が欲しくて、上り詰めた。


あたしの伝説を作ってくれたのは間違いなく店長だった。






「……ごめんなさい……」




こんな言葉じゃ全然足りない。






ずっと、ずっとずっと大切にしてくれたのに。


あたしはとことん傷つけた。
追い込んだ。
店にまで迷惑をかけた。