こんなにも人に全てを捧げたいと思ったのは初めてだ。 ねぇ翔、 あの頃のあたしの全ては翔で、 翔がいないときっと生きていけなくて、 翔のためなら死ねるって本気で思ってた。 それなのに、 一人になることを怖がるあんたを一人にしたのはあたし。 裏切り者はあたし。 翔、あたしを恨んで、許さないで。 もうあたしは、翔の隣で笑えない。泣けない。 翔の涙を拭いてあげることすらできない。 ごめん、翔。