あたしが起きた時には翔はベランダに出てタバコを吸っていた。






あたしもタバコをくわえて外に出た。




「おはよ」


翔が火をつけてくれた。



「昨日どうやって帰ってきたんだっけ?」

「いつものパターンで俺がお前をおんぶ。
よろよろバージョン。」




結局最後の最後しっかりしてる翔。



「あんた酒強すぎ。
酔っ払ってたんじゃないわけー?」

「バーカ。
お前には一生負けねーよ。」


そう言って笑う翔。

いつもと何も変わらない。






昨日のことが頭から離れないのは、あたしだけ?

そんなわけない。
翔はいまだに弱さをあたしには見せまいと強がってる。



泣きたかったくせに。




昨日くらい、翔に思い切り飲ませてあげるべきだった。
なんであたし、つぶれちゃったんだろう。

本当役立たずだ。





「お風呂、入ろ。」


家と変わらず、
あたしたちは二人でお風呂に入った。