ねぇ、翔





あの頃の私、あんたのことで頭がいっぱいだった。

あんたのことばかり想ってた。

あんたのことばかり考えてた。








なのにあんたの弱さに気付けなかった。


翔のあの真っ暗な瞳は
出会ったあの日から知ってたはずなのに。









翔の弱さを本当の意味で支えられていたら






あたし、翔の一番になれたのかな