シャワーから上がるなり、
翔を上書きするみたいにあたしを抱いた。



涙を止められない店長を
拒むことなんてとてもじゃないけどできなかった。



店長に抱かれてても頭の中は翔でいっぱいだ。


翔に抱かれてた時は店長のこと忘れてたくせに。



あたしはどれだけ最低なんだろう。

自分でも嫌になる。


こんなあたし、嫌いになるべきなのに。






あたしは、店長を利用してただけだ。


翔がいなくなって、
寂しさを埋めるために利用してた。