全部、話し終わったとき、綾音はボロボロと泣いていて

薫君は、それを必死に慰めていた

「ごめんね、誕生日にこんなこと」

せっかくの誕生日に、人の悩みなんか……

「嬉しいよ、私は


 沙奈は、何か悩んでいても、全然相談しないから、やっと話してくれて嬉しいよ

 最高の誕生日プレゼントだよ」