今、届け【完】

少し、長めの坂道を登り、学校に着く

もう、すでに始業式が始まっているようで、すごく静かだった

クラス表を見て、綾音は

「…やったぁぁぁぁ!!」

喜びを抑えられないようで、ぴょんぴょんと跳ねる

「沙奈と同じクラスだよー!!」

ギューっと抱きついてくる綾音は、本当に可愛い

「うん、私も嬉しい」

綾音のように喜怒哀楽を表せないのは、私の悪い所

この時

「…佐々木 薫」

綾音が小さい声で呟いていたことなんて、私は知らない