海までの道 ~あなたと私の距離~



言葉にならない、声に出せない自分の気持ち…



航太はそんな私をきつく抱きしめながら言った。



「和奏をはなしたくない」


はなれたくない。はなれないよ。



二人の鼓動は同じ時を刻む。


波が寄せては引くように、永遠に同じリズムで。



眼下に広がる夜の街はまるで漆黒の海のようになり、街の明かりはあの青い光のように煌いている。



「和奏、大好きだ」



私達は深い海となり、一つになった。