海までの道 ~あなたと私の距離~



初老の外国人の男性と肩を組んでとびきりの笑顔の彼女が写っていた。

「もうすぐ結婚するの。彼は私のことを愛してくれていて、よく理解もしてくれているわ」


そう言い、彼女は写真の入ったケースを裏にした。


そこには小さな命の写っているエコー写真。


「これって…」


彼女の顔を見つめながら言うと、写真の右上にある日付を指し、


「あの時の…」



目を潤ませながら、小さな声で言った。


「幸せか?」



俺は消え入りそうな声で言った。


「うん、とても幸せよ。あなたと出会えたから、今があるのよ」


「幸せになれよ。おめでとう」


心の底からあいつにそう言えた。