「あのさ、和奏…」 ハンドルをギュッと握っている航太の様子を見て言った。 『ドライブしたいな』 「そうだな。じゃあ、行こうか」 航太は少しホッとしたような表情で車を走らせた。 すれ違う車のヘッドライトが不安な気持ちを照らす。 いつの間にか私は航太の腿に手を置いていた。 航太の手が上からわたしの手を包む。 少し汗ばんだ手のひらだった。