食人姫

そう言うと、少女はにこりと笑った。


そして……。














突然頭部が割れ、眼球が飛び出し、今まで身体の上に乗っていた頭部が床に落下して、全身が引き裂かれるように、血をまき散らせながら消えていったのだ。


何が起こったのか分からない。


分からないけれど……目の前で起こった衝撃的な光景に頭が付いて行かなくなって、俺は突然ブレーカーが落ちたように、ブツッと意識が途切れてしまった。


















「……君!大輔君!何があったの!?ねえ!」


……あれは一体何だったのか。


身体を揺すられ、聞き覚えのある声が鼓膜を震わせる。


俺は……気を失っていたのか?


叫び声の一つも上げる事が出来ずに。


「ちょっと!起きてよ!怖いよ!」


身体の揺れが大きくなる。


「うう……」


何とか声は出せたけど、喉の渇きが酷い。


気を失っている間にも、大量に汗をかいて水分が失われたのか。


ゆっくりと目を開けても、真っ暗な闇が広がっている。


その中で辛うじて見える由奈の顔……。












「う、うわあああああああああっ!」













その顔に驚き、俺はかすれた声を上げると共に身体を起こした。