「哲也が昨日言ってただろ?『人を食う化け物が出る』って。俺、化け物の声を聞いたんだよ『憎い、この地の者が』ってな。もしも……その化け物を鎮める為に儀式をするとしたら……」
麻里絵を助ける事を考えなきゃならないってのに、何を俺は言っているんだ。
これじゃあ自分で助けられる可能性を潰しているようなものじゃないか。
皆の顔を見て、冷静になればなるほど、今の俺では麻里絵を連れて逃げる以外の考えが思い浮かばない。
「マジかよ。じゃあ何だ?化け物を鎮める為に、巫女はその化け物に食われるのか?」
哲也が言った言葉に、誰も何も言えない。
33年に一度の儀式。
今年で16、17歳の俺達には何も分からないのだから。
そんな中で、何か言わないとと思ったのか、光が口を開いた。
「僕達が知るべきは、あの化け物が何なのかという事かもしれないね。大輔が聞いた声がヒントになるかもしれないよ?」
「憎い……か、この谷を恨んでいた人がいたかもしれないって事だよな。でもそんな話、聞いた事がないぞ」
再び光に詰め寄りそうな雰囲気のまま、勝浩が光に答えた。
「この儀式は1000年ほど前から続いているみたいだからね、聞いた事がなくても無理はないかな」
麻里絵を助ける事を考えなきゃならないってのに、何を俺は言っているんだ。
これじゃあ自分で助けられる可能性を潰しているようなものじゃないか。
皆の顔を見て、冷静になればなるほど、今の俺では麻里絵を連れて逃げる以外の考えが思い浮かばない。
「マジかよ。じゃあ何だ?化け物を鎮める為に、巫女はその化け物に食われるのか?」
哲也が言った言葉に、誰も何も言えない。
33年に一度の儀式。
今年で16、17歳の俺達には何も分からないのだから。
そんな中で、何か言わないとと思ったのか、光が口を開いた。
「僕達が知るべきは、あの化け物が何なのかという事かもしれないね。大輔が聞いた声がヒントになるかもしれないよ?」
「憎い……か、この谷を恨んでいた人がいたかもしれないって事だよな。でもそんな話、聞いた事がないぞ」
再び光に詰め寄りそうな雰囲気のまま、勝浩が光に答えた。
「この儀式は1000年ほど前から続いているみたいだからね、聞いた事がなくても無理はないかな」



