食人姫

光の家に着き、由奈を連れて、昨日のように哲也の家に。


二階の哲也の部屋に入ると、そこにはもう直人と源太、勝浩の姿が。


「大輔君!昨日大変だったんだって!?殺されかけたんだろ?」


俺を見るなり源太が、その大きな体格には似合わない俊敏さで立ち上がって心配そうに駆け寄ってくる。


「その様子だと、源太と勝浩の方には出なかったみたいだな。俺は大丈夫、こうして生きてるからな」


そう言いながら哲也を見ると、相変わらずタバコを吸っていて、チラリと俺の顔を見ると、クイッとアゴで「座れ」と合図を送ってきた。


「こんな朝から皆がここに来るって事は……やっぱり気になっているようだね。儀式の事と、大輔を襲った何かの事が」


昨日は早々に帰った直人が、ポツリと呟く。


気にならないはずがない。


俺は化け物に殺されそうになったし、麻里絵は今から殺されようとしているのに。


「だからって俺の部屋に集まるんじゃねぇよ。当たり前みたいに使いやがって」


などと言いつつも、いつもの事だから本心で文句を言っているわけではないと言うのは分かる。


「皆、気になるよね。まだ来てない人もいるけど、これから僕達が何をしなければならないか考えよう」


俺と源太の隙間から部屋に入った光が、部屋にいる皆の顔を見回してそう呟いた。