食人姫

「いたた……ゆ、由奈、大丈夫か?」


ゆっくりと身体を起こしてみると……驚いた表情を浮かべている由奈の顔。


「全く、無茶するからこんな……」


顔から下へと、自然と目が行く。


斜面を滑り落ちている間にそうなったのだろう。


タンクトップが胸の上まで捲れ上がって、小さな膨らみが二つ、俺の目の前にあったのだ。


「な、なんでノーブラ!じゃない!わ、悪い!」


目を逸らすと同時に、由奈が慌ててタンクトップを下ろす。


「み、見たでしょ!?」


ノーブラって口走ってしまったのに、今更「見てない」と言ってもダメだろ!


この質問がすでに成立していない事を理解しろ!


「み、見た……」


「なんで見てないって言わないの!?」


どっちでも文句言うつもりだっただろ!


危ないと思ったから助けたのに、まさかこんな事になるとは。


「後、脚をどけてほしいんだけど……」


「え?」


胸に目が行って、由奈に言われるまで気付かなかったけど、俺の右脚が由奈の股を押さえ付けていて、両足がどこにも着いていない状態だったのだ。


慌てて脚を上げて、由奈を木の上に乗せる。


由奈が調子に乗るから……こんな事になったんだと、自分は悪くないと言い聞かせて身体を起こした。