哲也の家に戻り、良い案が出ないまま解散となった。
俺は荷物を持って家に帰り、シャワーを浴びて部屋のベッドに横になった。
谷に戻って三日になるのに、初めてベッドを使う。
本当にどうすれば良いんだろう。
麻里絵を助けたいと必死になっても、この儀式に関しては後手後手に回ってしまい、何一つとして上手く行っていない。
それどころか、知れば知るほど麻里絵を助けるのは不可能に思えて、心が折れそうになる。
その中で唯一の収穫と言えば……。
「小谷実香の指だけか」
木箱を手に取り、フウッと溜め息を吐いた。
33年前に巫女になった……死んでしまった人の指なんて、普通に考えたら気味が悪いけど、化け物から守ってくれていると考えると、神聖な物のように思える。
巫女が神聖か。
この考えが行き過ぎた人達が、賛成派なんだろうな。
考え方は、俺も賛成派も変わらない。
巫女が谷の人達を守ってくれるという点では。
でも俺は、巫女をじゃない。
麻里絵を助けたいんだ。
そう考えながら、俺は木箱を握り締めたまま瞼を閉じた。
何も良い考えが思い浮かばなくて、現実逃避をするように。
俺は荷物を持って家に帰り、シャワーを浴びて部屋のベッドに横になった。
谷に戻って三日になるのに、初めてベッドを使う。
本当にどうすれば良いんだろう。
麻里絵を助けたいと必死になっても、この儀式に関しては後手後手に回ってしまい、何一つとして上手く行っていない。
それどころか、知れば知るほど麻里絵を助けるのは不可能に思えて、心が折れそうになる。
その中で唯一の収穫と言えば……。
「小谷実香の指だけか」
木箱を手に取り、フウッと溜め息を吐いた。
33年前に巫女になった……死んでしまった人の指なんて、普通に考えたら気味が悪いけど、化け物から守ってくれていると考えると、神聖な物のように思える。
巫女が神聖か。
この考えが行き過ぎた人達が、賛成派なんだろうな。
考え方は、俺も賛成派も変わらない。
巫女が谷の人達を守ってくれるという点では。
でも俺は、巫女をじゃない。
麻里絵を助けたいんだ。
そう考えながら、俺は木箱を握り締めたまま瞼を閉じた。
何も良い考えが思い浮かばなくて、現実逃避をするように。



