食人姫

だけど、俺にはその決意は辛いものだ。


「麻里絵は良いかもしれないけどな、残される俺はどうなる?一生、麻里絵を助けられなかったって悔やみながら生きていかなきゃならないんだ。そんなの耐えられない」


思えば勝手な事を言ってるもんだ。


高校に進学して、俺は麻里絵の事を忘れて生活していたのに、その間も麻里絵は俺の事を思っていてくれた。


由奈から聞いた話だけど、それを聞いた時、俺はなんて酷い事をしたんだと心底悔やんだ。


もう、寂しがらせたりはしないって。


それなのに、麻里絵がいなくなってしまったら。











「大輔君……ごめん。私が儀式をすれば、皆が助かるから。私がなんとかするから、大輔君は由奈を幸せにしてあげてよ」


「なんで由奈なんだよ。俺は麻里絵が……」


「由奈はずっと大輔君の事、好きだったんだよ?だからお願い……」


これが最後のお願い……なんて言うなよ?


はいそうですかって、簡単に引き下がれるくらいなら最初からここに来るもんか。


「それでも俺は……麻里絵と一緒にいたい。もしも死ぬなら、俺は麻里絵と一緒に……」


そこまで行った時だった。


突然部屋のドアが開いたのは。