食人姫

「じゃあまず、僕達が何をしなきゃいけないか考えよ?ほら、早く座って。時間がないんだよ?」


そんな俺達を見ていた光が、喧嘩の仲裁でもするかのように、間に入って元の場所に誘導する。


この様子だと、光はまだ麻里絵を助けようと思ってくれてるみたいだな。


由奈はもちろん麻里絵の友達だし、聞かなくても分かる。


「何をしなきゃいけないか……そもそも儀式がどんな事をするかもわからないんだよな。誰か知らないか?」


そう尋ねても、誰も知らない様子で。


「あのさ、大輔。僕と源太は儀式をした方が良いって言ってるんだよ?相談する相手を間違ってないか?」


直人なんてこう言う始末。


確かに、いざアクションを起こすとなれば、賛成派と反対派みたいに小競り合いが起こるかもしれない。


でも、まだその段階にすら進んでいないのだ。


「もしも、儀式をしなくても化け物を鎮められたら、麻里絵を犠牲にしなくても済むだろ?まさかそれまで反対じゃないんだろ?」


「……そんな方法があるならね。僕だって麻里絵が助かるなら、その方法を選ぶけどさ」


そう言い、源太に視線を向けると、源太もまた小さく頷いた。