引き出しから茶色い封筒を取り出す。 中には1枚の写真。もう、だいぶ前のもので色あせている。 「……頼れるようになったら、いつか、このことも話せるようになるのかな?」 1人しかいない部屋で、答えなんて返ってくるはずもなくて。 でも、今日のバイトで斉藤君に対して、もう少しだけ素直になれると思うと、さみしくはなかった。