「なぁ、俺思ったんだけどさ……」

放課後、ファミレスで明日の実力テストの勉強をしてると、突然ダイが口を開いた。

「ん?」

俺は手を止め、ダイの方を向いた。

「タケさん、桃さんに冷めたんじゃねぇ?…それか、浮気してるか。」

「はぁ?!?!…っ」

俺はついつい声が大きくなり、周りのお客さんに見られてしまった。

「3回連続ドタキャンってあると思うか? 社会人じゃねぇーんだしさ…、おかしくね?」

「確かに……。でも、そんなの分かんなくねぇ?マジかもしれないし。」

「俺は、ちょっと怪しいと思うね。今度、咲希に聞いてみるわ。」

ダイはそれだけ言うとまた、ペンを動かし始めた。




「…………」

俺はダイが言ってたことが頭から離れず、勉強が手に付かなかった。