「優先輩〜〜!!」
放課後になりすぐにドアが開いた。
もちろん…美由ちゃん。
持ち上げたカバンがいつもより重たく感じた。
「チャンスだぞ。」
それだけ言うとダイは教室から出て行った。
「おつかれさまです☆」
小さな美由ちゃんが俺の顔を見て、ニッコリ微笑む。
「ちょうど話しあったし、良かった。」
「えー! 話って何ですか?!」
俺のあとに急いで付いてくる美由ちゃん。
「んー、あとでな。」
「センパーイ、クッキー食べてくれました?」
「まだ。」
「…なんか冷たくないですか?」
しまった。
考えすぎてついテキトーに。

