「しかもさ、2、3年は校舎が同じになるよな〜!咲希と教室近くなるし、サイコーだよ!!」
ダイはマジで嬉しそうに笑った。
「朝からタケタケ言ってて、ちょっとデリケートなう。」
そんな俺にお構いなしで、スタスタを先を歩くダイ。
「女子多くね?!」
教室に入るなりダイが叫んだ。
「当たり前だろ、俺ら今年から文系クラスなんだぜ? そりゃ、女子の割合増えるだろ。」
俺らの高校は、2年から選択科目が増える。
文系は必然的に女子が多くなる。
「咲希ヤキモチやかねーかなぁー。」
とか言いつつ、ニヤニヤしてるダイ。
きっとこいつは、可愛い女子がクラスにいないかワクワクしてるはず。
アホだ。
まぁ、ダイはちょっとモテるし、仕方ないか。

