マイ・プリティーガール



「あ、優おかえり〜。」


リビングに入ると姉ちゃんが、チョコを食べながら言った。



「おう。」



「私に聞きたいことあるんじゃない?」



う…。図星。


「あー、桃さんってなんで怒ってんだろ。」


「やっぱり。」


姉ちゃんはニヤッと俺を見た。


「な、なんだよ! こっちは真剣に話してんだよ!」


「ん〜? ジェラシー?」


姉ちゃんは、そう言ってまた一つチョコを口に含んだ。