どんどんとこっちに近づいてくるタケ先輩の顔は怒っている。 「……おい、優。」 あぁ、抱きしめていたことを怒られるんだ。 "ドカッ!!!!!" 俺は一瞬空が見えた……その瞬間地面に叩きつけられる痛みが全身に。 タケ先輩はグーで俺のほおを殴った。 「お前が最近桃にちょっかいかけるから、こいつは訳分かんねぇワガママ言ってくんのか?!」 相当怒ってる様子のタケ先輩。 ……はぁ?八つ当たりかよ。 勘弁してくれよな……。 俺は重たい体をなんとか起こした。 「なんとか言えよ!!!!!!」