その後、桃さんは落ち着いたようで、姉ちゃんと普通に笑って喋ってた。 「え!いいよ!!」 送って行くと言った俺の言葉に露骨に嫌な顔をする桃さん。 「何でなんだよ! 心配だし、送る。」 「まだ夕方の4時なんだけど! 危なくもないじゃん。」 なんか、一人にしたくねぇんだよ。 そんなこと言えず、黙ってスニーカーを履く俺。 「もー、勝手だね。……咲希、ありがと!」 「気にしないで!!また連絡してね!」