橋元くんが教室に入ってきた




『 あ、橋元くん聞きたいこと
  あるんだけど…』







 「 …なに?」








 『 ここの問題って公式使うの?』







「 そんなのもわかんねーの?」






…………ん?




橋元くんってこんなキャラ
だったっけ?




『……う、うん。』










橋元くんは真面目で眼鏡かけてて




優等生!って感じの人。









「 これはこの公式使うんだよ 」







『…え?なんで?』







「 は?これがこうなるから 」








す、すごい。





何かを写すような早さで解いてる…








『 やっぱ頭いいんだね 』








「 お前がバカなだけだろ 」










……むかつく








  『 ………。』









「 この問題も違う。ここも 」








  『 え!?』







「 ここはこの公式。ここも一緒 」







『 あっ、こうするの?』






   「 ちげーよバカか 」








むかつくーー!!







 「 後は自分で考えろ 」







そう言って教室を出てった。










…ひどい言葉言ってたけど


丁寧に解き方かかれてる。









よくわかんない人だな












『え?!やばっ!!』






外を見ると真っ暗になってた










急いで荷物をかたずけて


靴箱の所まで小走りで行った。








『 どーしよ。怖い 』






不審者多いって言ってたし…









  「 怖いの?」





声がする方へ向くと橋元くんがいた







『 べつに怖くない 』







  「 ふーん 」









  『 じゃ、ばいばい 』










  別に怖くない。





   大丈夫大丈夫。











  ガサガサっ









 『…きゃーーー!!』







後ろを振り向き走ろうとしたら




橋元くんが走ってきた








  「 どーした?!」







『な、何かいたーー涙』








  「 にゃー 」







『「 ‥‥‥‥‥ 』」







 『 猫?』






「 猫 」







『 あーもー、びっくりしたーー』






「 離してくんない? 」








きずくと、橋元くんに抱きついてた








  『 あ、ごめん/// 』






 男の人にこんなことしたの


初めてだから顔が熱くなる///








    「 電車通?」





  『 うん 』







  「 行くぞ 」






  『 え? 』








「 駅まで送るって言ってんの 」








  『 あ、ありがと 』