好きじゃないもん。







「 食べ終わったしゲーセン

行こっか 」







『 いーねぇ♪』









””ブーッブーッブーッ“”








『 奈々の携帯なってるよ?』








「 お母さんだ

ごめん、ちょっと待ってて 」








『 はーい 』












ワンっ!







すると、犬が私の近くにきた







『 可愛い~ 』








犬に触ろうと思いしゃがんだら


膝に上ろうと必死に動きまわってた







『 あははっ 』



ついつい可愛くて笑ってしまった








「 あやー遅くなってごめん

って何その犬??」







『 わかんないっ』








「 ハピーーーー! 」





わんっ!





その声がする方に犬が鳴いた


飼い主さんかな?








「はぁはぁっ

勝手に走って行くなよ 」









走って探してたみたい


息が凄い荒れてるもん







「 すみません、うちの犬が 」






『 い、いえ』








飼い主さんの顔を見ると


なんと、凄いイケメン!







ついつい見とれちゃう、







犬を抱き上げて何処かへ

行ってしまった









姿が見えなくなったから


奈々を見ると



すっごくニヤニヤしてる…









『 何その顔は…… 』





「 いや、綾が見とれてたから 」








『 うるさいなー


見とれてなんかないし!』









分かりやすい嘘ついちゃった




でも、素直に『見とれてた』なんて

言うわけないじゃん!







「 恋しちゃった?? 」






『 流石にそこまではないよっ』





「 まぁ、見ず知らずの人だもんね」







『 そーだよっ 』