「わあ…それって何かの伝説?すごい、もっと聞かせ―――――…」 あたしがすべてのセリフを言い終わる前に立ち上がった川瀬くん。 彼を目で追っていると、彼は海を見つめている様子だった。 しばらくの間、川瀬くんが黙っているから、あたしも黙って瞳を閉じて風の音、波の音を聞いていた。 心地よい潮風があたしたちを優しく包み込んでいるようでいい気持ちだ。 「なあ…」 突然、川瀬くんが話しかけてきて、驚いて目を開ける。 「……お前、この世に神様っていると思うか?」 「神…様…?」