いや、可愛くない。優は可愛くない。

自分の頬をペシっと叩いて、優の所に向かった。


「うん、帰ろ。」


「どっか寄る?」

あ、

「関西弁無くなった。」

本当に、中途半端。

「あんな、兄貴があっち。
だから、移るだけ。」

ほー、にしても...

「人に釣られるタイプなのね。ダサ~」

「ち、違うわ!」

「だってそうじゃん、馬鹿金髪」

「毒舌女。」

...無くしたいのさ、あたしも、この口。