そんな日が、毎日続く

私とカイに、体の関係はない

そんな雰囲気にカイは

持っていこうとするけれど

気づかないふりをする

でもある日急にカイに呼び出された


ル「何?」

カイは目をキョロキョロさせながら、

カ「今日はね、ルルに最高のプレゼント
あげようと思って」

ル「最高のプレゼント?」

カ「そう、最高のプレゼント」

そういって、カイはバッグから刃渡り15㎝

ほどの包丁を取り出す

カ「死って言うのは最高のプレゼントだろ?
若い内に死ねるんだよ?」

カイ、カワイイ見た目なのに今は

目を見開いてこっちにゆっくり歩いてくる

カ「ね?一緒に行こうよ
天国にさ」

カイはずっとなにかブツブツ言いながら

歩いてくる

今まで黙っていたルルが、口を開く

ル「つまんない」

カ「え?」

ル「この結末、62回目」

心底つまらなそうにルルが言う

ル「君なら、もっと面白いもの見せてくれると
思ったのに」




ル「そんなありきたりな結末じゃあ、
アタシは楽しめないなぁ」






ル「じゃあ、アタシをつまんなくさせた罰に
君の、魂、貰うね」

カ「え?」











血が舞う








ル「若い内に、か」

指についた血を舐めとりながら、

ルルが言う











ル「4000年生きたこの体が、
若い内なのかねぇ」

骨をしゃぶりながら、

ルルが言う
















ル「まぁ、この子は若かったし
後400年は大丈夫かな」

肉片を踏みつけながら、

ルルが言う














ル「さて、次のお人形は、どれにしようかな」

ルルがこちらを見ながら言う

ル「ねぇ、貴方は楽しませてくれる?」

ニッコリ笑いながらルルが問う

ル「それとも貴方の知り合いにしようかな?」


誰かの歌が、聞こえる

美しい鈴のような声で、歌っている



誰かの髪が、風に舞う

美しい絹のような黒髪が、舞っている



誰かの肌が、光ってる

美しい真珠のような肌が、光っている



誰かの足音が、響いてる

美しいハープのような足音が、響いている



誰かの笑い声が、聞こえる

美しい鈴のような声で、笑ってる

















ル「フフフッ」