「1日ぐらい寝なくっても大丈夫だよ。」

「おい慶太!コレのどこが仲良いんだよ?」

「いや〜。なんっつーか、なんでも言い合えて、イイ感じっすよ!」

「あのね慶太くん、何もないから言い合えるの!わかる?」

「これだよ。昔は可愛かったのに、琴乃ちゃんは変わったよ。」

「成長したって言ってくれるかなぁ。」

「どこが?」


それでもまだ、

「まあまあ。そんな、見せつけないでくださいよぉ。」

と、割って入る慶太に、

「あんたはねぇ、なにかと一言が、いっつも余計なの!わかってる?」

つい、琴乃は本音をぶつけてしまった。


「そんな怒んないでよぉ、琴乃さ〜ん。」

「怒らせてんでしょ!」


そんな様子をみた紺野は

「あれ?おまえらって、なんか、前から知ってるって感じだなぁ。」

「え!」


相変わらずの紺野の勘に、たじろぐ琴乃をよそに、

「だって俺は知ってたもん」

突飛なコトを言い出す慶太。


ドキッとした琴乃の頭には、
夏祭りのでのコトが過っていた。


「て言うか、兄貴の部屋の写真を見てたから、昔から知ってるような気がするんだろうなぁ。」

「あ〜、アレね!俺も知ってる。まだあんの、あの写真?」

「さあ?最近、アイツの部屋、行かねーし。」