「あ、わかっちゃった?」

「あー、じゃあ、また今度でいいです。」

「えー、なになに?気になる〜!」

「何時から飲んでんすか?もう酔っ払いですか?」

「だって、美女に囲まれてご機嫌なワケよ!」

「キャバクラ?」

「いや〜。そーゆー気のきく人達じゃないんだなぁ。どちらかと言えば、俺がお酌させられてっから!」

「…亜希ちゃん?」

「ポンピン!正解!と言うことは、もう一人は?」

「!琴乃も居んの?」

「そのとーり!アタックチャー」

「そこどこ?」

「なんだよぉ、最後まで児玉らせろよぉ。」

「はいはい。」

「どこって、来るつもりかよ?」

「…まさか、兄貴居ないよね?」

「…確かめにくるか?」

「…」

俺は、武者震いがしていた。


「来るわけねーじゃん。今週末、インカレだぞ。」

「あ、」

「心配なら来い。酒、飲まなきゃ大丈夫だろ!」


そもそも、その誘いに、たやすくノッタ俺が馬鹿だった。


店に入ってキョロキョロしていると、紺野くんが見つけて手招いてくれた。


琴乃も亜希も、キョトンとした顔をみせていて、

「脅かそーと思って、言ってなかったのだぁ!」


紺野くんの言葉に、顔を合わせる、女二人の態度で、
この飲み会には、何か魂胆があったことを察知した。